空気清浄機の選び方

花粉の季節だけでなく、通年家電としてのポジションを確実なものにしつつある空気清浄機。

空気の清浄はもちろん、脱臭効果や除菌効果に加え、加湿効果を搭載した花粉対策に最適な「加湿空気清浄機」が人気を集めています。

最近は、除湿機能まで搭載したハイブリッド多機能タイプも登場し、ますます選択肢が増えつつあります。

しかし気になるのがその効果。

店頭では効果を体感しにくいものです。

そこで、そんな空気清浄機を選ぶ時のポイントに付いてまとめてみました。

カタログの情報から「何をチェックすれば良いか」「これはどういう意味?」と迷っている方は参考にしてみて下さいね。

空気清浄機のタイプ

ファン式

モーターでファンを回して空気を吸い込み、その空気をフィルターでろ過して汚れを除去する方式。国内の大手メーカーの機種は、このファン式が主流となっています。ファンで強制的に空気を循環させるため集じん力がありますが、ファンの運転音がします。また、微細なホコリやチリを濾すためにはフィルターの目が細かいほど有…

ファン式+電気式の併用型

ファンで空気を循環させ、電気集じんとフィルターを併用して、集じん力と大風量の両立をしているタイプ。国内メーカーでは電気集じんを併用しているのは、このメーカーのみ。愛煙家に人気。

空気清浄機の効果

空気清浄機の効果とは素朴な疑問を整理します。

空気清浄機がしてくれることは大きく2つで「脱臭」と「集じん」ですが、最近は「加湿」を搭載するモデルが増え、もはや空気清浄機の効果のひとつと言えるでしょう。

では、具体的には何をしてくれるのか確認しておきましょう。

集じん

集じんできるものとして、汚れ(ホコリ・チリ・カビ・ウィルス・雑菌・ディーゼル粉塵・タバコの煙 など)、アレルゲン(ダニの死がい・花粉)などがあげられています。集じん性能の目安となるのは、カタログに記載されている「○○%除去」「○○%抑制」などの数値となりますが、どれもフィルタ単体での性能を表したもの…

脱臭

タバコ臭・ペット臭・生ゴミ臭・料理臭・ホルムアルデヒドなどの化学物質臭などが脱臭できると表記されています。以前は、脱臭性能の目安となる「脱臭性能 ○○%」という表記があったのですが、最近はみかけなくなりました。そのため、脱臭性能を客観的に判断するのがなかなか難しくなっているのが現状です。

加湿

最近は、空気清浄機に加湿機能を搭載したタイプが主流となっています。これは、空中のチリやホコリを舞い上がりの抑制効果を目的に、空気清浄のアシストとして搭載されるようになったのですが、最近は本格的な加湿効果が得られるレベルの能力となり、加湿器としての役割も担っています。加湿器としての性能も期待する場合は…

フィルターの種類とその性能

気清浄機の性能を左右するのはフィルター部分です。

しかし、このフィルターの性能が一番理解しにくい部分でもあります。

フィルターの性能は、各メーカーの提示している数値を参考にする以外に目安はありません。

しかし、「フィルター単体の性能=空気清浄機の性能」ではないので、除去率などの数値は参考として捉えておきましょう。

さらに、空気を吸引して浄化するだけでなく、超微細な水分子=イオンを発生させることで、除菌効果や脱臭効果を高めているタイプが増えていますので、それぞれの相乗効果も踏まえて、性能を総合的に判断すると良いでしょう。

一般的な空気清浄機のフィルターは以下のとおりです。

プレフィルター

一番前面に設置されているもの。このフィルターで大まかなホコリを除去します。水洗いができるものが大半なので、交換の必要はないフィルターです。集じんフィルター最近は、クリーンルームなどで使用されているヘパ(HEPA)フィルターが主流となっています。さらに、除菌機能などが付加された各社独自のフィルターで、…

脱臭フィルター

活性炭によるものが一般的。その他に、光触媒やプラズマを利用した脱臭方法も採用されています。交換が必要なタイプと水洗いなどで性能が復帰するタイプがあります。最近は、イオンによる脱臭効果を併用し、脱臭力強化が進んでいます。

加湿フィルター

空気清浄機の性能には直接関係しませんが、加湿機能を搭載している機種には、必ず含まれます。加湿フィルターは水に触れているため、メンテナンスが必要です。その頻度や方法はしっかり確認しておきましょう。

浄化スピード

効率よく室内の空気を浄化するため重要な気流についての確認ポイントとは?適用床面積=清浄スピードの目安カタログには以下の様な「適用床面積○畳(○○m2)」という表記がされています。この数値は日本電機工業会で定められて、基準に基づき「5本のタバコを吸ったときに相当する空気の汚れを、30分できれいにできる…

コスト

空気清浄機にかかる全てのコストについてしつかり把握しておきましょう。空気清浄機などフィルターを搭載している家電は、電気代の他にもランニングコストがかかります。必要となるコストは「本体価格・電気代・フィルター代」の3つ。バランスよくチェックしていきましょう。空気清浄機などフィルターを搭載している家電は…

運転音、サイズなど、気にしておきたいこと

基本性能以外に、気にしておきたい項目をピックアップしました。基本性能を確認したうえで、その他に気にしておきたい項目をピックアップしておきましょう。カタログの仕様表などに掲載されていますので、ご確認ください。

空気の汚れを察知する決め手はセンサー

空気清浄機は、空気の汚れを察知して自動運転をしてくれます。その感度の決め手となるのが「センサー」です。現在の状況を感知するセンサーは2種類。ニオイセンサーニオイセンサーは、タバコ臭・ペット臭・生ゴミ臭・料理臭などを感知し、ホコリセンサー(ハウスダストセンサーなど)は、ホコリ・花粉・ダニの死がいやフン…

音が気になる人は確認しておきたい運転音

寝るときの騒音が気になるという方には、特に気にしたいのが静音性運転時の音をdb(デシベル)で表しています。能力が高い=風量が大きければ、当然音も大きくなりますので、音が気になる人は要確認です。特に、寝室で一晩中使いたい場合うるさくて眠れないということの無いように、最小値をチェックしましょう。弱または…

持ち運びしたいなら、本体重量・サイズは必ずチェック

1台をリビングから寝室と持ち運ぶ人も多いのでは?そんな時、重さも重要なチェックポイントです。ハンドルが付いているか否か、キャスターの有無など、持ち運びやすさもあわせてチェックしておきましょう。また、吸気・排気のためにも回りに余裕がある方が、効率よくなります。置くスペースを考慮して本体サイズを確認しま…